手首には腕から伸びている2つの骨、橈骨と尺骨があります。親指側の骨が橈骨で、小指側の骨が尺骨です。橈骨側、すなわち親指側の手首が痛い場合には、ドケルバン腱鞘炎や手根管症候群、拇指CM関節症などが考えられます。
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◆ドケルバン腱鞘炎
手首の腱鞘炎で最も多いのがドケルバン腱鞘炎です。指の中でも親指は太く短く最も強固な構造をしていますが、反面最もよく使う場所で負担もかかります。パソコンの入力作業やバイクのハンドル操作、最近ではスマホの画面操作などが親指を酷使する場面でしょう。腱鞘に炎症が起こって、手首の親指側に痛みが生じます。腱鞘炎と分かったら、手首に負担がかかっていた行為を避けて、痛みや炎症が治まるまで安静にしましょう。テーピングやサポーターを活用するのも効果的です。
◆手根管症候群
手根管症候群は、親指から薬指まで支配する正中神経が手首にある手根管というトンネルのような組織で圧迫されて起こる病気で、親指から薬指の半分及び親指側の手のひらから手首にかけて痛みやしびれを感じるのが特徴です。腱鞘炎と同様、治療には固定と安静が必要となります。痛みやしびれが強い場合には、非ステロイド系の消炎鎮痛剤を使用します。
◆拇指CM関節症
拇指CM関節症は、親指の付け根にあるCM関節(第1手根中手骨関節)に負担がかかりすぎて軟骨が摩耗し、進行すると亜脱臼を起こして関節の変形を来たす病気です。ペットボトルのフタを開ける動作時に親指の根元や手首に痛みが強く現れます。腱鞘炎と同様、治療には固定と安静が必要となります。動かさずに痛みがある場合は消炎鎮痛剤を使用します。関節の亜脱臼があるほど進行している場合は、関節固定術や関節形成術などの手術が検討されます。
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