関節リウマチとは、自身の免疫によって関節に炎症を起こしてしまう病気です。関節の変形を来たす代表的な膠原病の一つで、炎症性自己免疫疾患に分類されます。ちなみに「リウマチ」という言葉は古代ギリシャ語の「rheuma=ロイマ」からきていて、流れるという意味があります。これには、昔は関節に炎症を起こす病気の毒素が体の至る所に移り流れていくもの、と考えられていたことが由来しています。
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関節リウマチの原因は、未だ完全に解明されているわけではありません。遺伝やウイルス感染の派生、喫煙の影響などが有力視されていますが、まだはっきりとは分かっていません。基本的には自己免疫疾患なので、免疫システムに何かしらの原因によって異常が発生し、自分で自分の体を攻撃してしまう病気です。最近の研究では免疫に関わるサイトカインという物質の異常発生が深く関わっているということが分かっています。
症状は、主に関節の痛みと腫れですが、発熱や全身倦怠感などの風邪に似た症状も挙げられます。朝起きた時、関節が固まった感じで曲げにくかったり腫れぼったい感じがするといった感覚から始まります。関節であればどこでも発症しますが、手首や指の関節に多く見られます。
治療法としては、消炎鎮痛薬やステロイド薬、抗リウマチ薬などを用いる薬物療法が基本となります。また、関節の機能を保つ為に、リハビリテーションを積極的に行う必要もあります。最近ではリウマチ専用のリウマチ体操というリハビリプログラムも充実しています。しかし、これら保存療法だけでは、関節の変性や運動機能の低下が著しい場合などは手術を行います。手術の方法としては、人工関節置換術や滑膜切除術、手指の腱断裂の手術などがあります。
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